東京大学と三菱地所による
協創プロジェクト

現代社会は、気候変動、エネルギー問題といった地球規模の課題や、少子高齢社会等、地域社会を取り巻く様々な課題に直面しています。さらには新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、価値観の変化・新たな生活様式の浸透が進んでいます。

こうした急速な社会の変化に対し、多様な英知を有しより良い未来社会実現のために学知の創出に努め、幅広い社会との協創を生み出そうとする東京大学と、まちづくりを通じて多様な人・組織・企業の集積や交流、イノベーション創出により、社会課題解決・新たな価値創造に取り組んできた三菱地所が連携し、地球と人類社会の豊かな未来の創造を目指します。多様な社会課題解決の土壌となる次世代のまちづくりの研究と実践、新産業の創出の原動力となり新たなビジネスを加速するスタート アップエコシステム形成、人々の QOL(Quality of Life)を豊かにするスマートシティの深化や、未来を創る人材育成に取り組みます。これらの活動を通してイノベーションが創出され成長するまちへの進化を目指し、本丸エリアのコンセプトを「本丸イノベーションオーバル」と名付けました。

地理的に近接した主要拠点を有する両者が連携し、本丸エリアの多様なステークホルダー(グローバル企業やスタートアップ企業、本丸エリアに立地する東京医科歯科大学など卓越するアカデミア等)との協力を進め、イノベーション創出・エコシステム形成を実現することで、東京・日本の未来を体現するモデルケースとなり、国内外への波及効果を生み出すこと目指します。

本丸イノベーションオーバル

協定締結に寄せて(2022年10月21日)

東京大学 総長 藤井 輝夫

明治期以降、近代国家としての我が国の基盤を支える中心的な場所であった本丸エリアの歴史・文化的な意義をふまえ、当エリアでの次世代まちづくり研究・教育、知の交流の拠点形成支援、利用者目線のDX(デジタルトランスフォーメーション)によるサービス提供研究、GX(グリーントランスフォーメーション)による社会デザイン変革研究を推進し、イノベーションによる社会変革につながる研究・教育活動を三菱地所と共に展開していきます。

三菱地所 執行役社長 吉田 淳一

急速に変化し様々な課題が複層する現代社会において、まちが果たすべき役割はより高度に、複雑になっています。東京大学と三菱地所並びに本丸エリアに集積する企業等との協業を通じて、次世代のまちづくりのあるべき姿の探求や、新たな産業の創出を支援、社会課題解決の取り組みを推進することで、東京・日本の豊かな未来の創造を目指します。※役職名は締結当時のもの

両氏の写真